安全な営業のために:
推奨する対策の提言

~ホストクラブ等接待を伴う
飲食店の皆さま・お客様~

ホストクラブ等接待を伴う飲食店と従業員への
「守っていただきたい10のポイント」

はじめに

調査に協力していただいたお店では、感染対策について様々な努力をされていました。 店舗でできていた点やできていなかった点を含めて、どのような対策をしたら感染拡大のリスクを下げられるかを考える参考になることを願っています。

いくつかのインタビューからは、新型コロナウイルス感染対策を行うメリットを感じない、という話も聞こえてきました。一見営業継続で短期的には売り上げが伸びても、店舗で大きなクラスターが起きてしまうと、風評被害等、実際の被害などより大きな不利益が生じかねません。また、若年者は無症状や軽症で済むといわれていますが、重症化する可能性や後遺症が残ることがあり、ただの風邪とは言い切れない感染症です。正しい対策をして従業員もお客様も安心して楽しめる環境を作っていきましょう。

 

このサイトでは、本研究で得られた知見に基づき、「守っていただきたい10のポイント」を作成しました。各店舗でどの程度対策ができているか、今後対策するとしたらどういった点に注意したらよいかをご紹介します。

1. マスクをする

感染リスクをさげるために

ご協力いただいた店舗の従業員の皆様の多くは可能な限りマスクを着用していました。しかし、残念なことにどの店舗も、お客様のマスク着用率が数割程度と非常に低い状況でした。

お客様に「マスクをしてください」、とお願いするのは難しいかもしれませんが、お互いにマスクを着用することが、この感染症の拡大を防止するために大変重要となります。
我々も、このサイトを通じて、マスクの着用をお客様へお願いしています。
感染予防への疲れもあり、従業員もお客様もマスクをしていない店舗もある、ということを伺っていますが、いつ店舗に侵入してきてもおかしくない感染力の強いウイルスですので、油断は大敵です。

症状のあり、なしに関わらず、お互いにマスクをすることで、感染リスクが下がるとされています。特に至近距離で会話して楽しむようなお店ではマスクをしないと感染リスクが高くなります。

データでも証明されています

複数の国の調査・研究報告から、ユニバーサルマスキング(全員がマスクを着用すること)がすすめられています。
例えば、米国の疾病予防管理センターは、様々なエビデンス(アウトブレイクの調査、観察疫学研究、実験室での検証実験等)をもとに、総合的に評価がされています。お互いにマスクをつけることによって市中での流行を抑え、他人に感染させるリスクも、自らが感染するリスクも減らせる可能性があるといわれています(https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/more/masking-science-sars-cov2.html)。

マウス/フェイスシールドではなくマスクを

マスクを着用することでお顔や表情がみえにくくなるかもしれませんが、マスク着用によってよりイケメンや美人にみえるという効果がある、という声もありました。

マスクは布マスクでも構いません。ただ、マウスシールドや(マスク無しの)フェイスシールドは予防効果が認められていませんのでマスクの着用をお願いします。

個人用ストローの使用を推奨

飲み物を飲む際に個人用ストローを使用することで、マスクを外す時間や手間を減らすことができた、という意見もありました。
ストローによってリップなども崩れないというメリットもあるかもしれません。

2. 店のをする

空気の循環路をつくりましょう

風営法のため、なかなか窓を開けておくことができにくいかもしれませんが、換気扇やサーキュレーターなどを用いて店舗の入り口に向けて空気の循環路を作り、可能な限りの換気をしてください。

メンテナンスも忘れずに

換気扇の掃除やメンテナンスを忘れがちですが、有効な換気のためには重要ですので、定期的なメンテナンスをお願いします。

3. 酔い

感染対策への意識が崩れないために

特に営業時間終了の時間帯からアフターにかけて、かなり酔ってしまうという従業員がいらっしゃいました。

しらふであれば感染対策ができている人も、酔ってしまえば、マスクの着用をはじめとした感染対策が甘くなってしまい、感染リスクが高くなってしまいます。
感染対策への意識が崩れないよう、ほどほどの飲酒にしておきましょう。

4. 手指衛生を行う

手指衛生(手洗いやアルコールなどによる手の消毒)についての意識は非常に高いと感じられましたが、2点守っていただきたいことがあります。

消毒剤は、成分表示の確認を

手指衛生の消毒剤を不適切に使用している店舗がありました。

原則として手指衛生は
・アルコール製剤(アルコールの濃度に注目してください。最低60%、できれば70%以上で消毒効果があるといわれています。)
・ベンザルコニウム製剤(0.05%以上)
が良いとされています。広告記載に惑わされずに、成分表示を確認しましょう。

感染する可能性を考慮したタイミングで

ふさわしいタイミングでの手指衛生ができていない従業員がいらっしゃいました。

環境消毒をすることで満足してしまいがちですが、それだけでは不十分です。
ウイルスの付着した手で顔を触ってしまうことで、ウイルスに感染する可能性があります。

顔や口に入るものに手で触れることは避けられませんので、多数の方が触るものを触る前後や、テーブルを離れる際やテーブルに着く前には必ず手指衛生をしましょう

5. 正しくまわりの·を行う

通常の清掃に加えて正しい適切な消毒を

環境を介して新型コロナウイルスに感染する可能性がありますので、環境は可能な限り清潔に保つことが重要です。
通常の清掃でも十分ウイルスを除去することが可能ですが、消毒をすることで更に安全になります。ただし、消毒剤を不適切に使用している店舗もありましたので注意が必要です。

有効性が証明済みの消毒剤

環境の消毒は
・アルコール製剤
・次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)
・洗剤(食器や衣類の洗浄等に使用)
などの有効性が証明されており,これらを適切な濃度で使用することが重要です。

次亜塩素酸水は適切に使うのが難しい

次亜塩素酸水での物品の消毒を行っている店舗が多数ありましたが、性質上店舗等で適切に使うのは難しい(*)と考えられます。
次亜塩素酸水等の消毒薬を空間噴霧にすることについても、効果が証明されていません。また、噴霧されたものを吸い込んだ際に人体に有害である可能性もあるといわれていますので、使用は避けるべきであると現時点では考えます。

(*)「適切に保管され」、「適切な濃度のもの」(使用する度に確認)を、「消毒する表面の汚れを落とした状態」で「ひたひたに濡らし」、「20秒以上おいてから拭き取る」必要があるとされています。我々がお伺いした店舗で,実際に適切に使用されているところはありませんでした。

6. 体調管理をする

おもな症状

以下のチェックリストを参考にしてください。

チェックリストをダウンロード

感染予防には発症のタイミングでの対応が大事

新型コロナウイルス感染症は無症状の人(症状が出る前の人も含む)でも他人にうつしてしまう可能性があるとされています。
しかし、発症の前後が一番ウイルス量が多いと考えられていますので、発症のタイミングで対応することも大変重要です。
発熱のチェックをしている店舗は多かったですが、記録をしている店舗は少なかったです。

チェックリストで毎日記録、体調の変化を見逃さない

特に、感染しても発熱がない場合や発熱が1日だけの場合も多いですので、
事前に症状(のどの痛み、咳、倦怠感、味覚嗅覚障害など)を含めたチェックリストを用意し、毎日店舗で記録をしましょう。
症状に当てはまる従業員がいれば、お店や他の従業員、お客様のために休んでもらうようにしましょう。

熱が下がっても安心しない

発熱して翌日下がったからといって、安心せずにお休みして医療機関を受診をするようにしましょう。

7. PCR検査だけで安心せずに/をする

濃厚接触者は、PCR検査結果に関わらずお休みをとる

新型コロナウイルス感染症が疑われたら、PCR検査を受けることで、その時点での感染の有無が分かります。ただし、検査を受けて、結果が陰性であったとしても安心はできません。

感染した人と接触してから発症するまでの期間(潜伏期間)は2-14日あると言われており、たまたまそのタイミングでは発症しておらず、その後に発症する可能性があります。

保健所から濃厚接触者と判断された場合は、最終接触から14日間はお店をお休みしてください。

8. のメリットとデメリットを知る

現在感染しているかどうかを判断するものではない

店舗によっては市販の抗体検査を使用しているという声もありました。
まず抗体検査はPCR検査と違い、過去に感染していたことがあるかどうかを判断する材料であって現在感染しているかどうかを判断するものではないことに注意してください。
また、市販の抗体検査キットの性能は様々で仮に検査結果が陽性だったとしても本当に感染していたかどうかはわからない、検査が陰性でも本当に感染したことがなかったかわからない、という可能性があります。

「抗体がある=今後感染しない」ではない

抗体検査で陽性というのは、「過去に感染した可能性が高い」ということを意味するのみであり、それ以上でもそれ以下でもありません。抗体があることは、感染に対する防御免疫があるということを意味しない(=「今後感染しない」ということを意味しない)、と現時点では考えられています。

再感染の可能性

頻度は不明ですが、再感染(1回感染して良くなったけれども、もう一度感染すること)をする可能性もあります。

9. での感染リスクを下げる

寮など集団生活での感染リスク

お伺いした店舗には、寮などで集団生活をしている従業員も多くいらっしゃいました。
寮に住んでいる方を中心に感染者が出ていた店舗もあり、店舗以外の集団生活などでの感染拡大も疑われました。

営業終了後の感染リスク

営業終了後のアフター時は営業時間帯よりも酔っていることや、自身が客として訪れる店の感染対策が十分でない可能性もあり、これらの場面での感染の可能性を考慮する必要があります。

ご自身のお店を守るために店舗外でも感染対策を

店舗外での感染対策はおろそかになりがちですが、日常生活や客として他のお店を訪れる際の感染対策に気を付けることが、 ご自身の店舗が安心して営業をする上でも重要となります。

10. 弱い人を

重症化する可能性は誰にでもある

若年者や基礎疾患のない人では重症になることは少ないとは言われています。しかし、ごくまれに重症化する可能性があります。
インタビューでは、感染した従業員で呼吸が苦しくなり酸素が必要なほどになった方もいらっしゃいました。
また、味覚嗅覚障害や息苦しさ、倦怠感などの後遺症が続く方もいらっしゃいます。
これらのことは、自分にも起こり得る可能性があることも心に留めておいてください。

感染症の拡大で、大事な人を失う可能性があることを忘れない

自分の周りに高齢者や基礎疾患のある方がおらず、直接的に関わらない人が重症化することまでは気にしていられない、と思うかもしれません。 ただし、この感染症がいずれ拡大することで、大切な家族などが感染し、重症化するかもしれませんので自分のことと思っていただくことが重要です。

感染しない、感染を拡げない、病院の治療を必要とする人たちを守ろう

新型コロナウイルスで多くの人が重症化すると、病院のベッドがいっぱいになり、他の病気やけがの人の治療ができなくなる可能性もあります。皆様が対策することはこれらに直接関係がないように見えますが、皆様が感染をしない、感染を拡げないことが、巡り巡って弱い人を守ることになるのです。

終わりに

大変な時期が続きますが、これらのポイントをふまえて、可能な範囲で感染リスクを下げるということを目標に、感染症対策を行うことが重要です。

ホストクラブ等接待を伴う飲食店のお客様に
「守っていただきたい5つのポイント」

はじめに

調査に協力していただいたお店では、感染対策について様々な努力をされていました。店舗や従業員はお客様に安心して楽しんでもらおうと、様々な感染対策を実施しています。
お客様も是非正しい感染対策をすることで、店舗が安心して営業できるように協力をお願いします。

このサイトでは、本研究で得られた知見に基づき、店舗を利用するお客様に「守っていただきたい5つのポイント」をお示ししています。 皆様がどの程度対策ができているか、今後対策するとしたらどういった点に注意したらよいかをご紹介します。

1. をする

感染リスクをさげるために

ご協力いただいた店舗の従業員の皆様の多くは可能な限りマスクを着用していました。しかし、残念なことにどの店舗も、お客様のマスク着用率が数割程度と非常に低い状況でした。

従業員側からお客様に「マスクをしてください」、とお願いするのは難しいものです。ですから、お客様が自分自身や従業員を守るために、率先してマスクを着用することをお願いします。お互いにマスクを着用することが、この感染症の拡大を防止するために大変重要となります。感染予防への疲れもあり、従業員もお客様もマスクをしていない店舗もある、ということを伺っていますが、いつ店舗に侵入してきてもおかしくない感染力の強いウイルスですので、油断は大敵です。

症状のあり、なしに関わらず、お互いにマスクをすることで、感染リスクが下がるとされています。特に至近距離で会話して楽しむようなお店ではマスクをしないと感染リスクが高くなります。

データでも証明されています

複数の国の調査・研究報告から、ユニバーサルマスキング(全員がマスクを着用すること)がすすめられています。
例えば、米国の疾病予防管理センターは、様々なエビデンス(アウトブレイクの調査、観察疫学研究、実験室での検証実験等)をもとに、総合的に評価がされています。お互いにマスクをつけることによって市中での流行を抑え、他人に感染させるリスクも、自らが感染するリスクも減らせる可能性があるといわれています(https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/more/masking-science-sars-cov2.html)。

マウス/フェイスシールドではなくマスクを

マスクを着用することでお顔や表情がみえにくくなるかもしれませんが、マスク着用によってよりイケメンや美人にみえるという効果がある、という声もありました。

マスクは布マスクでも構いません。ただ、マウスシールドや(マスク無しの)フェイスシールドは予防効果が認められていませんのでマスクの着用をお願いします。

個人用ストローの使用を推奨

飲み物を飲む際に個人用ストローを使用することで、マスクを外す時間や手間を減らすことができた、という意見もありました。
ストローによってリップなども崩れないというメリットもあるかもしれません。

2. 酔い

感染対策への意識が崩れないために

特に営業時間終了の時間帯からアフターにかけて、かなり酔ってしまうというお客様がいらっしゃるようです。

しらふであれば感染対策ができている人も、酔ってしまえば、マスクの着用をはじめとした感染対策が甘くなってしまい、感染リスクが高くなってしまいます。感染対策への意識が崩れないよう、ほどほどの飲酒にしておきましょう。

3. 調は行かない

感染を拡げないために

新型コロナウイルス感染症は無症状の人(症状が出る前の人も含む)でも他人にうつしてしまう可能性があるとされています。しかし、発症の前後が一番ウイルス量が多いと考えられていますので、発症のタイミングで対応することも大変重要です。自分自身や従業員、あなたの周りの人々のためにも体調が良くないときは、来店しないようにしましょう。
また、発熱して翌日下がったからといって、安心せずに医療機関を受診をするようにしましょう。

4. 店舗の感染対策にをする

店舗が安心して営業できるように

ご協力いただいたお店では、感染対策について様々な努力をされていました。店舗や従業員はお客様に安心して楽しんでもらおうと、様々な感染対策を実施しています。
お客様も正しい感染対策をすることで、店舗が安心して営業できるようにご協力をお願いします。

5. お店で楽しむ時にもをする

手洗いや手の消毒を徹底

お店は、手指衛生(手洗いやアルコールなどによる手の消毒)についての意識は非常に高いと感じられました。

多くの店舗で、手指消毒をお客様の手の届くところに置いています。置いていない場合は、従業員に聞いてみましょう。

環境消毒をすることで満足してしまいがちですが、それだけでは不十分です。ウイルスの付着した手で顔を触ってしまうことで、ウイルスに感染する可能性があります。顔や口に入るものに手で触れることは避けられませんので、多数の方が触るものを触る前後や、テーブルを離れる際やテーブルに着く前には手指衛生を必ずしましょう。

終わりに

大変な時期が続きますが、これらのポイントをふまえて、可能な範囲で感染リスクを下げるということを目標に、感染症対策を行うことが重要です。